自分で浮気調査をする時に使えるアプリは?利用には注意が必要!
「パートナーの行動が怪しい」「もしかして浮気?」そんな不安を抱えたとき、真っ先に頭に浮かぶのが「自分で証拠を掴みたい」という気持ちかもしれません。そして、手軽に使えるツールとして「アプリ」が候補に挙がるのは自然なことです。
この記事では、自分で浮気調査をする際に「使える」と言われるアプリの具体例とその機能や使う時の注意点について解説していきます。
アプリを使って浮気調査をしたいと考えている方は参考にしてみてください。
浮気調査に使えるアプリの種類と機能

まず、一般的に浮気調査に使えるとされているアプリには、どのようなものがあるのでしょうか。これらは、本来の目的とは異なる形で応用されているケースがほとんどです。
- 位置情報共有アプリ・GPS追跡アプリ
- 遠隔監視・スパイアプリ(※導入や使用には非常に高いリスクを伴います)
- モバイル交通系アプリ、交通系IC読み取り
- 録音アプリ
それぞれのアプリについて詳しくご紹介していきます。
ただし、これからご紹介するアプリは、本来の目的とは異なる形で応用されていること、そしてパートナーに無断でインストールしたり利用したりする行為は、重大な法的リスクを伴う可能性があるため、おすすめできる方法ではないことを強調しておきます。
位置情報共有アプリ・GPS追跡アプリ
最もシンプルで、比較的導入しやすいと考えられているのが、位置情報を共有するアプリです。
Life360(ライフ360)
家族や友人とリアルタイムで位置情報を共有するアプリです。特定のエリアへの出入りを通知する機能などもあり、誰がどこにいるかを把握するのに使われます。本来は家族の安全見守りのためのアプリであり、パートナーに「家族みんなで位置情報を共有しよう」といった形で同意を得られれば、導入しやすいかもしれません。
Whoo(フー)
主にリアルタイム位置情報共有に特化したSNSアプリです。特に若年層(Z世代)を中心に人気を集めており、2023年2月にサービスを終了した人気アプリ「Zenly(ゼンリー)」の後継アプリとして注目されています。
フレンドとして登録した相手と、お互いの現在地を地図上でリアルタイムに共有することが可能となっています。
Phone Tracker
家族間で位置情報を共有する等の目的で作られたアプリです。位置情報の精度も高く正確な場所を把握することができます。iPhone・Androidどちらにも対応しています。
「探す」(iPhone標準機能)
iPhoneユーザーであれば、Apple IDとパスワードを知っていれば、相手のiPhoneの位置情報を確認できます。こちらは本来端末の紛失時に利用する目的の機能です。
これらのアプリは、相手のスマホが現在どこにあるか、過去にどこにいたかを知るのに役立ちます。例えば、『パートナーが「会社の飲み会」と言っていたのに、特定のラブホテル周辺に長時間滞在していた』といった情報が掴めるかもしれません。
遠隔監視、スパイアプリ
より踏み込んだ情報収集を可能にするとされているのが、俗に「スパイアプリ」「監視アプリ」と呼ばれる類いのものです。
これらは本来、子供の保護者向けに提供されているものが多いですが、無断でインストールして他者を監視する目的で利用すると、極めて深刻な問題に発展する危険があります。
mSpy(エムスパイ)
位置情報の追跡に加え、通話履歴、メッセージ(LINEなどのSNS含む)、写真、閲覧履歴など、スマートフォンのあらゆるデータにアクセスできるとされています。
ただし、こちらのアプリは日本では非公認アプリとされているためインストールの際にiphoneではジェイルブレイク(脱獄化)、androidではルート化が必要となっています。
ウイルスに感染するリスクが高くなったりサポートが受けられなくなる危険があるので注意が必要です。
KidsGuard Pro(キッズガードプロ)
子供の保護者向けに開発されたものですが、mSpyと同様に多機能で、位置情報、通話記録、SMS、WhatsApp・snapchat・Discord などSNSのチャット履歴、さらには周囲の音の録音やスクリーンショット撮影まで可能と謳われています。ただし、こちらは月額8000円程度なので他のアプリに比べるとお高めかもしれません。
LINE監視のKidsGuard for LINEなどもあり、こちらは月額2600円(2025年6月現在)となっています。
KidsGuard for LINEでは削除されたメッセージも読むことができると公式ページのQ&Aに記載されていますので、万が一証拠隠滅のためにやり取りを削除していても確認できる可能性があります。
Cerberus(ケルベロス)
Android端末向けの盗難防止アプリとして有名ですが、遠隔操作でカメラを起動して無音で写真を撮ったり、音声を録音したりする機能があります。また、アイコンを隠すこともできるのでアプリのインストールがバレにくいというのもメリットでしょう。
1週間の無料期間がありますが、その後は有料版へのアップグレードが必要です。
AirDroid(エアドロイド)
別のパソコンやタブレットからスマホに保存されているデータを管理したり、別の端末に保存する目的で作られたアプリなので遠隔操作ができます。
位置情報も取得できますし、メールや写真をチェックすることも可能です。また、有料版はリモートでカメラ機能を操作することができます。
元々、Android専用でしたがiPhoneにも対応するようになっています。
Track View
iPhoneにもAndroidにも対応しているアプリです。Google map上でどこにいるか位置情報を確認できる他、カメラを遠隔で操作することもできるので映像や音声記録を残すことも可能です。地図で表示する仕様のため、Googleのアカウントと紐づけが必要です。
また、注意すべきはアプリを起動させるとスマホに通知が行くという点ですが、有料版にすると通知をオフにすることができます。
Prey Anti Theft
位置情報の取得、スマホの監視・遠隔操作ができます。また、アプリのアイコンは他のアプリに偽装させることができます。こちらもiPhoneにもAndroidにも対応しているアプリです。
これらのアプリは、リアルタイムでの監視や、過去の通信履歴の閲覧など、非常に詳細な情報を得られる可能性があります。しかし、その機能性の高さは、同時に法的なリスクの高さに直結します。
モバイル交通系アプリ、交通系IC読み取り
自分で浮気調査をしたい時には交通系のアプリがあると良いでしょう。
交通系ICリーダー
パートナーがどこに行っているか調べるのに、交通系ICカードを読み取るのも有効です。残高や利用履歴を見る事ができるので、パートナーがICカードを使って公共の乗り物に乗っていればどこに行ったか、いついくらの買い物をしたかチェックできます。
残業と言っていたのに会社とは全然違う場所に行っていた…等、パートナーの不審な行動を見抜けるかもしれません。
ただし、定期を利用している場合、その区間の移動は基本的に記録されないです。
Suica,PASMO,ICOCAなどの交通系モバイルアプリ
もし自分で尾行をする場合は交通系ICが必要です。カードも良いですが、移動中に「残高が足りない!」というトラブルになることも…
アプリの場合はどこでもその場でチャージが可能なのでおすすめです。
カードの場合は清算や販売機でのチャージでもたつくと、パートナーを見逃してしまいますので、予め十分にチャージして挑みましょう。
録音アプリ
録音アプリを録音状態にしたまま車などに仕掛け、パートナーと浮気相手の会話を録音する方法もあります。
スマホの本体ストレージ容量の上限まで録音できるものもありますが、無料版では録音時間の制限があることもあります。
ボイスレコーダーアプリを選ぶ際には、高音質で録音できる物や長時間に対応している物、文字起こしができるものなどがおすすめです。
使いやすい物を選びましょう。浮気調査で使えるいくつかのボイスレコーダーアプリをご紹介します。
ボイスメモ(iPhone)
iPhoneに標準搭載されているボイスメモは1GBのストレージ容量で約37時間録音できると言われています。無料かつ無制限で録音でき、バックグラウンド録音(アプリを閉じても録音できる)にも対応です。
ボイスレコーダー(android)
Android専用のボイスレコーダーアプリです。ワンクリックで録音でき、バックグラウンド録画や画面オフ録画に対応しています
PCM録音(iPhone/android)
PCM録音は保存方法で圧縮しない形式を選ぶことができ、CDと同じレベルで高音質な録音が可能と言われています。長時間録音でもバッテリーの消費量が少ないため、長時間録音したい時にも利用できます。(録音開始前に録音可能時間も確認できます。)
こちらもバックグラウンド機能があり、Androidにも対応しています。無料版と有料版がありますが、機能は大きく変わりません。
Just Press Record(iPhone)
ボイスレコーダーの録音を裁判などで証拠として使用したい場合、文字起こしが必要になります。Just Press Recordは700円の買い切りで録音と文字起こしの機能が利用できます。
浮気調査でアプリを使う時の5つの注意点

浮気調査でアプリを使うとしても注意が必要です。以下に5つの注意点を記します。
- 違法行為に注意
- 証拠能力に問題が生じる可能性
- 詐欺アプリやマルウェアのリスク
- バレる可能性が高い
- 関係悪化のリスク
違法行為に注意
浮気調査でアプリを使う場合には以下のような違法行為に注意しなければいけません。
不正アクセス禁止法
アプリをダウンロードするには基本的にパスワードやIDが必要です。相手の許可なくパスワードやIDを使ってダウンロードすると『不正アクセス禁止法』に抵触する可能性が高く犯罪行為となります。
不正指令電磁的記録強要罪
また、遠隔で相手のスマホを操作すると『不正指令電磁的記録強要罪』として3年以下の懲役または50万円以下の罰金刑が科される可能性があります。
ストーカー規制法、迷惑防止条例
不正アクセス禁止法や不正指令電磁的記録強要罪に抵触しないようにする一つの方法として、自分名義のスマホをもう一台用意し、そちらにアプリをダウンロードしてGPSやボイスレコーダーのように使用している方はいるようです。
ただし、相手の行動の監視はストーカー規制法や都道府県の迷惑防止条例で禁止されている行為となるので設置場所などには注意が必要です。
関連記事:自分で浮気調査する場合にGPSは使える?設置場所や使用の注意点を解説!(品川アルシュブログ)
プライバシー権の侵害
たとえば、相手の携帯電話やスマートフォンに保存されているメール・LINE・通話履歴などを無断で盗み見る行為や、GPSを用いた位置情報の取得は、他者にみだりに開示されたくない個人の情報です。プライバシー侵害にあたると判断され、民法上の不法行為として損害賠償責任を問われる可能性があります。
証拠能力に問題が生じる可能性
違法な手段で得られた証拠は、たとえ浮気の事実を示すものであっても、裁判で有効な証拠として認められない可能性が高いです。特に、以下のような情報は単体では不十分な場合が多いです。
GPSによる位置情報
「ラブホテルにいた」という位置情報だけでは、肉体関係があったことの決定的な証拠にはなりません。誤差も生じやすく、GPSによる位置情報だけでは確実な証拠として扱われにくいです。
SNSやメッセージの履歴
慰謝料請求や離婚裁判で有利に進めるためには、「不貞行為(肉体関係)」があったことを直接的に示す写真や動画、肉体関係を推認させるに足る明確なメッセージのやり取りが必要であり、『早く会いたい』『愛している』などでは証拠として不十分です。
また、ロックを解除するなどして勝手に見たものであれば、プライバシー侵害にあたる可能性があり、逆に損害賠償請求される可能性があります。
詐欺アプリやマルウェアのリスク
浮気調査アプリの中には、効果がない詐欺アプリや個人情報を盗み取ったりスマートフォンを乗っ取ったりするマルウェアが仕込まれたものも存在します。安易なダウンロードやインストールは、ご自身の情報漏洩やデバイスの故障につながる危険性があります。
バレる可能性が高い
多くの浮気調査アプリは、以下のような点で相手にバレやすい特徴があります。
不自然なバッテリー消費
バックグラウンドで動作するため、スマートフォンのバッテリー消費が異常に早くなることがあります。
動作の重さ
アプリが裏で動いているため、スマートフォンの動作が重くなることがあります。
不審な通知
アプリによっては通知が表示されてしまうこともあります。
アイコン
アイコンを非表示にできるアプリもありますが、完全に隠しきれない場合もあります。
関係悪化のリスク
アプリでの調査が相手にバレた場合、夫婦間の信頼関係は著しく損なわれ、関係修復が極めて困難になる可能性が高いです。浮気調査の目的が関係修復である場合でも、逆効果になることがほとんどです。
リスクのない浮気調査なら探偵へ
ご自身でアプリを利用して浮気調査を行うことは、法的リスク、関係性の悪化、そして証拠能力の不足といった多くの危険を伴います。
特に、相手の同意なくアプリをインストールしたり情報を取得したりする行為は、不正アクセス禁止法やプライバシー侵害に問われる可能性があり、たとえ浮気の事実があったとしてもご自身が加害者となるリスクを負うことになってしまいます。
確実に、かつ合法的に浮気の証拠を掴みたいのであれば、探偵事務所への依頼が最も安全で確かな選択肢です。
探偵は「探偵業の業務の適正化に関する法律」に基づき、法的に許容される範囲内で調査を行います。これにより、得られた証拠は裁判でも有効と判断される可能性が高く、ご自身の法的リスクも回避できます。
まとめ
パートナーの浮気調査にアプリは手軽に思えますが、その利用には法的リスクが伴います。
位置情報や監視アプリ、録音アプリなどは、相手の同意なしに利用するとプライバシー侵害や不正アクセス禁止法などに抵触する可能性があり、刑事罰や損害賠償を求められることも。
また、相手にバレる可能性も高く、関係を修復不能なまでに悪化させるリスクもあります。
そのため、探偵は決して浮気調査にアプリを使用することをおすすめしません。
安全かつ確実に、法的に有効な証拠を得たいのであれば、探偵事務所への依頼が最も確実な選択肢です。探偵は法律に基づき、適切な方法で調査を行うため、ご自身の法的リスクを回避しつつ、後の話し合いや手続きをスムーズに進めるための確かな証拠を収集できます。
