名前以外わからない…探偵は名前だけで人探しできる?探すための方法。
人探しと言えば探偵が得意とする調査の一つですが、『探したい人の名前しかわからない場合』は探すことができるのか?と疑問に思う方が結構いらっしゃるようです。
名前だけで探せるのか、結論から言うと探し出すことは可能です。ただし、様々な理由から簡単な事ではありません。名前だけで探すのが難しい理由や成功率を上げるために依頼者ができる事、そして自分で探す方法について解説いたします。
『探したい人がいるけど、名前しかわからない…』という方は参考にしてみてください。
探偵の人探し成功率は?

人探しを成功させるのはとても難しいものです。
特に、自ら意図的に姿をくらましている人は常に周囲を警戒しながら身元を隠して生活をしているので人前に出る事さえ控えていることもあります。なかなか見つからない指名手配犯がいますが、彼らもきっとそのような生活をしているのでしょう。
指名手配犯ともなると、犯罪に抵抗があまり無いせいか名前や身分を偽って仕事をしたり、偽造の身分証明を作って生活したり、海外に逃亡したりすることもあるため見つからないケースも見られます。
しかし、探偵へ依頼が来る人探しは犯罪者ほど徹底した逃亡者ではありません。
そのため、探偵の持っている独自のデータ調査、行方不明者の性格や行動パターンの分析、張り込みなど、プロならではの優れた調査技術によって見つかるケースも多く、一般的に探偵の人探し成功率は70%~90%ほどと言われています。
名前だけで人探しするのはどんな時?
実際に、『名前だけしか情報が無いけど調べられますか?』という相談でよくあるのは次のようなケースです。
- 初恋の相手に会いたいが、名前しか覚えていない
- 昔の恩師に会ってお礼をしたいが連絡が取れない
- お金を貸した相手に名前と住所を聞いていたのに、住所は嘘だった
- 一夜限りの関係で名前しかわからない人を探したい
- 困っていた時に助けてくれた人から名前しか聞けなかった
- LINEに登録されている名前だけわかる など
それぞれに事情があって『名前だけで調べたい』と依頼にいらっしゃいます。
ですが、中には名前だけで探さないケースも多々見られます。
たとえば初恋の相手や昔の恩師の名前しかわからないとしても、『会った場所』『会った時間帯』『容姿』『年代』くらいは記憶にあってもおかしくありません。また、LINEに登録されている名前だけわかるというケースでも、アイコンに登録されている写真そういった小さなものでも有力な情報となり得ますので、結果的に名前だけで人探しすることにはならないケースも多いです。
名前だけで人探しができるのか

探偵に人探しを依頼した場合、70%~90%という高確率で見つけ出すことができるのですが、案件によってその難易度も異なり、成功率も変わってきます。
名前だけで探す場合、正直難易度としては高い方になるとは思いますが、見つかる可能性は十分にあると言えます。
人探しの現状について解説します。
名前だけでは難しい?人探しの現実
名前だけの情報で人探しをすることは、まるで砂漠の中で一粒の砂を探すようなものです。なぜ難しいのでしょう。
同姓同名、そして情報過多の時代
日本は同姓同名が多く、特に一般的な名前の場合、全国に何十人何百人もいる可能性があります。さらに、インターネット上には膨大な量の個人情報が散らばっており、その中から特定の個人を特定することは、まるで大海の一滴を探すようなものです。
同姓同名の人を見つけたとしても、全くの別人という事も大いにあります。
身元を隠すことは簡単、情報は古くなる
人は様々な理由で身元を隠そうとします。新しい名前を使い、過去の足跡を消し去ることは、さほど難しいことではありません。また、情報は時間とともに古くなり、正確性を失うものです。特に、長期間行方不明になっている場合、以前の情報が役に立たないケースも少なくありません。
名前だけでも探せる理由
名前だけで人を探すのは困難が伴いますが、「不可能」ではありません。なぜなら、『名前しかわからない』というケースはほとんどないのです。
性別やおおよその年齢、容姿の特徴や出身地など、それぞれが人探しには重要な手掛かりとなります。
また、インターネット上には、知らず知らずのうちに残されたデジタルな足跡(デジタルフットプリント)が存在します。
そして、探したい人は一人でずっと生きているわけではなく、友人、家族、知人、職場など、周囲の人々と少なからず関りをもって生きているわけで、あなたが知らない事も別の場所から情報として得る事ができるケースもあるのです。
名前だけで人を探す方法
本当に名前しかわからない時に有効な方法がネット検索です。現代はSNSなどを利用することも多くなったので、ネット検索で探し出せるケースもあります。
- 検索エンジンで検索
- Facebookでフルネーム検索
- 『住所でポン』で氏名検索
- 登記簿図書館の名寄せ
それぞれ解説します。
検索エンジンで検索
検索エンジンで名前を検索することで、対象者が検出されることがあります。
様々な検索エンジンがあるのでそれぞれで漢字・ひらがな・カタカタ・ローマ字等で検索しましょう。
検索エンジンとして代表的なものには次のようなものがあります。
- bing.
- Yahoo!
Facebookで検索
Facebookは基本的に本名で登録するシステムとなっているため、名前検索を利用するとヒットすることがあります。
フルネームを知っているなら一度は試してみると良いです。
『住所でポン』で氏名検索
ネットの電話帳です。情報はハローページという紙媒体の電話帳から引用されており、現在2012年の情報と1963年のごく一部の情報が無料で見られますが、他の年代を見るためには有料版となります。
地域を選択し氏名検索をすると、住所・電話番号の個人情報が見られます。(住所の番地を見るには無料ログインが必要)
登記簿図書館の名寄せ
登記簿図書館では不動産所有者や会社役員の氏名検索ができます。
探している人が不動産の所有者や会社の役員等である場合、登記簿を調べることで情報が得られる可能性があります。
不動産登記簿から次のような情報を得る事ができます。
- 所有者の氏名、住所
- 建物の所在、地番、地目、地積など
- 家屋番号、種類、構造、床面積
- 差押・抵当権の有無 など
また、会社の登記簿ならば次のような情報が記載されています。
- 会社法人番号
- 商号(会社名)
- 本店(会社の所在地)
- 会社成立年月日
- 事業の目的
- 発行可能株式総数
- 資本金の額
- 役員に関する事項(代表取締役住所氏名、取締役氏名等) など
人探し成功へのカギ
探偵の人探しは、依頼者からいただいた情報を元に必要に応じて『張り込み』『聞き込み』『データ調査』などを行い、出てきた情報から有力なものを更に調査するというような作業を行います。
しかし、『名前だけ』のように最初の情報が少ないと、まずは情報を集めるところからになるため、時間がかかる調査となることは覚悟しなければいけません。
ですが、できるだけ早く、そして確実に人探しを成功させるための方法をご紹介します。
名前以外の情報を思い出す
名前だけと思っていても、他の情報があるケースがほとんどです。具体的な例でいうと、たとえば
- 出会った場所や時間
- 行ったことのある場所
- 使っている駅や地域
- 出会った経緯(SNSなど)
- 身体的な特徴(身長・体格)
- 趣味、好きな事
- 乗っていた車の特徴
- SNSのハンドルネーム
- 方言やなまり
- 出身地や出身校
- 年齢や卒業年度 など
これらの情報は人探しを行う上でとても重要となりますので、小さな情報だと思っていても大きな手掛かりになることがあります。
間違った情報は排除する
情報は多い方が良いですが、間違った情報は混乱の元になります。名前の漢字が一つ違っただけで見つけたい人に辿りつくことが遅れたり見つからなくなってしまう事もあるため、曖昧な情報や間違った情報は排除してしまった方がいいこともあります。
相手が見つからないようにしている場合は注意
探したい人が逃げているようなケースでは、見つからないように周囲の人と口裏を合わせていたり、こちらの動向をチェックしていることもあるので、むやみやたらに探していることを周知させるべきではありません。また、名前を知っていてもそれが偽名であるケースもあります。
探偵に依頼するメリット

探偵に人探しを依頼した場合、費用がかかってしまう点はデメリットかもしれません。
しかし、それでも探偵に人探しを依頼するメリットはあります。
自分で探すこともできるので一度戦してみて、難しいと感じたら依頼することを検討してみても良いと思います。
鋭い推察力や観察力と的確な調査方法により探し出せる
何よりも、探偵はプロです。人探しの調査も多く、依頼者からの情報を元に様々な角度から無駄なく考察することができます。
また、探偵との面談によって、必要な情報を思い出すこともあるでしょう。
さらに、探偵独自のデータベースを使って調査を行う事も可能であり、よりスピーディーな解決が期待できます。
時間に囚われない
人探しには多くの時間を費やします。スピード勝負になるケースもあり、休みの日に週に一度や二度探しているようでは見つかるものも見つからなくなってしまう事もあるでしょう。
探偵の場合は依頼後すぐに調査を開始しますので全てを任せておき、依頼者は変わらぬ生活を送ることができます。
警察が捜査できない人探しができる
人探しをしたい時に警察を思い浮かべる方もいると思いますが、警察は事件性のない人探しは基本的に行いません。
たとえば『お金を貸した人が逃げた』『妊娠を伝えたら連絡が途絶えた』などで真剣に『見つけたい』と思っていても、警察は民事問題には不介入ですので探してくれません。
ですが、探偵は事件性の有無に関わらず人探しを行う事ができます。
※ただし、ストーカーなど事件に繋がる調査等できない調査もあります。
関連記事:人探し、警察で調査できる・できないの基準とは?警察以外に依頼するなら探偵へ
まとめ
名前だけの情報で人探しをすることは難しいですが、不可能ではありません。もし名前だけで人探しをしたいと思っている場合は他にも情報があるかもしれないので整理してみましょう。些細な情報であっても重要な情報となり、早く確実に見つけ出すことに繋がるかもしれません。
本当に名前しか情報が無いというケースでは難易度が一気に上がります。
- googleやYahoo!など検索エンジンで検索
- Facebookでフルネーム検索
- 『住所でポン』で氏名検索
- 登記簿図書館の名寄せ など
自分でもできるこれらの方法を試してみて難しいようであれば探偵の人探し調査を利用すると良いでしょう。
どのような情報が有力になるかわからないという場合や忘れてしまっている情報でも探偵と相談することにより思い出すこともあります。
総合探偵事務所アルシュでは難しい人探しも元刑事の経験を活かした高い調査力で探したい人を探し出します。相談や見積もりは無料となっていますので、安心してお問い合わせください。