探偵の人探し、見つかる確率は?成功率を最大限に高める5つの方法
「大切な家族が突然いなくなってしまった…」 「お金を貸した相手と連絡が取れない…」 「もう一度、初恋の人に会いたい…」
様々な理由で人探しを考えたとき、多くの方が「探偵」という選択肢を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、同時に「本当に見つかるのだろうか?」といった不安がつきまとうのも事実です。
この記事では、人探しを探偵に依頼しようか迷っているあなたのために、最も気になる「見つかる確率」について、業界のデータや具体的な事例を交えながら、プロの視点で徹底的に解説します。
この記事を読めば、探偵への依頼に対する不安が解消され、大切な人を見つけ出すための確かな一歩を踏み出せるはずです。
探偵の人探し、気になる「見つかる確率」は平均70%~90%

結論から言うと、多くの探偵事務所が公表している人探しの成功率(発見率)は、およそ70%~90%と非常に高い水準にあります。
「意外と高い」と感じた方も多いのではないでしょうか。これは、探偵が長年の経験で培ったノウハウ、独自の調査網、そして専門的な調査機材を駆使して、警察とは異なるアプローチで人探しを行うためです。
ただし、この「70%~90%」という数字はあくまで平均値です。どんなケースでも必ず見つかるわけではなく、成功率は様々な要因によって大きく変動します。
次章では、その確率を左右する重要な要因について詳しく見ていきましょう。
見つかる確率を大きく左右する3つの重要要因
人探しの成功率は、以下の3つの要素によって大きく変わってきます。ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。
情報の「質」と「量」
人探し調査において、最も重要なのが依頼者から提供される情報の質と量です。情報が多ければ多いほど、調査の初動が早まり、発見に至るまでの時間も短縮され、結果的に見つかる確率が格段に上がります。
【確率が上がる情報(例)】
- 基本情報: 氏名(フルネーム、旧姓)、生年月日、正確な年齢
- 外見的特徴: 写真(最近のものほど良い)、身長、体型、髪型、服装
- 連絡先: 携帯電話番号、メールアドレス、SNSアカウント(LINE、X、Instagramなど)
- 関連情報: 最後の住所、勤務先、出身校、実家の住所、よく利用していた駅や店
- 車両情報: 車種、色、ナンバー
- 人間関係: 交友関係、恋人、家族構成
- 失踪時の状況: いなくなった日時、場所、最後の会話内容、所持品、考えられる動機(金銭トラブル、人間関係の悩みなど)
「こんな些細なこと…」と思うような情報が、意外な突破口になるケースは少なくありません。趣味や特技、口癖、持病など、思いつく限りの情報を整理しておくことが、成功率を高める第一歩です。
失踪してからの「時間」
失踪からの経過時間は、見つかる確率に直接影響します。時間が経てば経つほど、足取りは消え、関係者の記憶も曖昧になり、調査は困難を極めます。
警察庁の統計でも、行方不明者の発見は届出から7日以内が最も多いとされています。これは探偵の調査でも同様で、早期に着手するほど有力な手がかりを得やすくなります。
もし、ご家族が家出したなどの緊急性が高いケースであれば、まずは警察に「行方不明者届(捜索願)」を提出しましょう。
ただし、警察は事件性が低い一般家出人の場合、積極的な捜索が難しいのが現状です。そのため、警察への届出と並行して、民事の調査を専門とする探偵に相談することが、早期発見の鍵となります。
対象者の「状況」と「失踪の動機」
対象者がどのような状況に置かれているかも、調査の難易度を左右します。
自発的な家出
「少し頭を冷やしたい」といった一時的な家出の場合、比較的発見しやすい傾向にあります。友人宅やビジネスホテルなどに身を寄せているケースが多く、行動範囲も予測しやすいためです。
意図的な失踪
借金や不倫トラブルなどから逃れるために、計画的に身を隠している場合、調査の難易度は一気に上がります。偽名を使ったり、住み込みで働いたりと、自身の情報を徹底的に隠すため、発見には高度な調査技術が求められます。
事件・事故
何らかのトラブルに巻き込まれている可能性も否定できません。この場合は一刻を争うため、すぐに警察に相談し探偵にも協力を仰ぐべきです。
このように、失踪の背景を正確に把握することが、適切な調査方針を立て、見つかる確率を高めることに繋がります。
【ケース別】見つかる確率と調査方法
ここでは、3つのケース別に、見つかる確率の目安と主な調査方法をご紹介します。
ケース1:家出・失踪した家族を探したい
- 見つかる確率(目安): 80%~95%
- 主な調査方法: 聞き込み調査、張り込み、尾行、データ調査
家族の家出は、最も依頼が多いケースの一つです。特に未成年者の家出は、発見率が非常に高い傾向にあります。本人の立ち回りそうな場所(友人宅、ネットカフェ、繁華街など)への聞き込みや、SNSの投稿監視、交友関係の調査などを中心に進めます。
意図的な失踪でない限り、比較的短期間で見つかる可能性が高いでしょう。
探偵への依頼も有効ですが、未成年または高齢者の家出や失踪は緊急性があるケースも多く、警察の捜索対象になりやすいので行方不明届をすぐに出しましょう。
関連記事:人探し、警察で調査できる・できないの基準とは?警察以外に依頼するなら探偵へ
ケース2:初恋の人・恩師・旧友に会いたい
- 見つかる確率(目安): 70%~90%
- 主な調査方法: データ調査、聞き込み調査
「同窓会の案内を送りたい」「お世話になった恩師にお礼がしたい」といった理由での人探しです。これは警察には対応してもらえない事がほとんどです。
卒業アルバムや過去の住所録、SNSなどを足がかりに調査を進めます。名前や生年月日が分かっていれば、公的な記録などを辿って現在の住所を突き止められる可能性は高いです。ただし、情報が古すぎたり、結婚で姓が変わっていたりすると、難易度が上がることがあります。
ケース3:金銭トラブルの相手(債務者)を探したい
- 見つかる確率(目安): 50%~80%
- 主な調査方法: データ調査、聞き込み調査、張り込み、尾行
お金を貸した相手が音信不通になるケースです。
こちらも民事的な問題の為警察の捜索対象にはなりません。相手が債務者の場合、意図的に身を隠していることがほとんどで、調査の難易度は高くなります。
以前の住所や勤務先周辺での聞き込み、関係者への接触、専門的なデータ調査などを駆使して居場所を特定します。他のケースに比べて確率は下がりますが、専門家である探偵だからこそ発見できる可能性は十分にあります。
見つかる確率を90%以上に!成功率を最大限に高める5つの方法

ここまで解説してきたように、人探しの成功率は様々な要因に左右されます。しかし、依頼者側の準備と行動次第で、その確率を最大限に引き上げることが可能です。
全ての情報を正直に話す
探偵には、些細なことでも包み隠さず全ての情報を伝えましょう。不利な情報(借金など)を隠していると、調査の方向性がずれ、発見が遠のいてしまいます。
探偵には守秘義務があり、情報が外部に漏れることはありません。安心してください。
情報を時系列で整理する
対象者との関係、いなくなった経緯などを時系列でメモにまとめておくと、面談がスムーズに進みます。
記憶違いを防ぎ、正確な情報を探偵に伝えることができます。
感情的にならず冷静に相談する
不安や焦りで感情的になりがちですが、まずは落ち着いて客観的な事実を伝えることが大切です。冷静な情報提供が、的確な調査計画に繋がります。
自分で探し回りすぎない
場合によってですが、「少しでも手がかりを」と自分で探し回るのは逆効果になることがあります。対象者に警戒されたり、重要な証拠を消してしまったりする可能性があるため、下手に動かずプロに任せるのが賢明です。
信頼できる優良な探偵事務所を選ぶ
これが最も重要です。探偵事務所の調査力によって結果は大きく変わります。料金の安さだけで選ばず、実績や対応の誠実さを見極めましょう。
失敗しない!優良な探偵事務所の選び方チェックリスト

『探偵に依頼したことなんかないし、どこの探偵が良いかなんてわからない。』そう思われる方が多いことでしょう。探偵を選ぶ際には次のチェックリストを参考にしてみてください。
- 公安委員会への届出があるか
事務所に「探偵業届出証明書」が掲示されているか、Webサイトに届出番号が記載されているかを確認しましょう。これは正規の探偵事務所である最低条件です。
- 事務所の所在地が明確か
住所が明確で、実際に事務所が存在するかを確認します。面談は外での対応も可としている所が多いかもしれませんが、事務所で行うのが基本です。
- 料金体系が明確か
見積もり以上の追加料金が発生しないか、契約前に料金体系を分かりやすく説明してくれるかを確認しましょう。「成功報酬制」の場合、何をもって「成功」とするのかの定義を必ず確認してください。
- 契約を急かさないか
不安を煽って契約を急かすような業者は危険です。依頼者の話を親身に聞き、リスクについてもきちんと説明してくれる事務所を選びましょう。
- 違法な調査をしないと明言しているか
別れさせ工作や差別に関わる調査など、違法な調査を請け負う業者は避けましょう。
探偵ができない人探し
探偵は人探しを得意としていても、誰でも探し出すわけではありません。中には探してはいけないようなケースもあります。
- ストーカー目的での依頼はNG
探偵業法では「正当な理由のない個人情報の収集」は禁止されています。ストーカー行為や違法目的での人探しは依頼を断られるだけでなく、法律違反に問われる可能性もあります。
- プライバシー保護の意識
探偵が相手の居場所を突き止めても、本人の同意なく情報を提供できないケースもあります。たとえば、DVなど過去にトラブルがあった相手に無断で連絡先を教えることはできません。
【よくある質問】探偵の人探しQ&A
最後に、人探し依頼でよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 見つからなかった場合、料金はどうなりますか?
A1.契約プランによります。「成功報酬プラン」であれば、成功報酬は発生しません(着手金は返金されない場合が多いです)。「時間料金プラン」や「パック料金プラン」の場合は、調査が稼働した分の料金は発生します。契約前に必ず確認しましょう。
関連記事:料金プランによってはトラブルも?人探しを探偵に依頼した場合の費用について解説
Q2. 調査期間は平均でどれくらいかかりますか?
A2. 情報量や難易度によりますが、簡単な調査であれば数日~2週間、難易度の高い調査では1ヶ月以上かかることもあります。
Q3. 調査していることが相手にバレることはありませんか?
A3.プロの探偵は、対象者に気づかれないよう細心の注意を払って調査を行います。ご自身で探すよりも、相手にバレるリスクは格段に低いと言えます。ただし、場合によっては依頼者についてお相手にお知らせすることもあります。(依頼者様の許可の元)
まとめ
探偵による人探しの見つかる確率は、70~90%と決して低いものではありません。 しかし、その成功率は、調査開始までの時間やあなたが持っている情報の質と量、そして「どの探偵に依頼するか」によって大きく左右されます。
見つけたい人がいる・会いたい人がいる。一人で悩み続けても、時間は過ぎていくだけです。時間が経てば経つほど、見つかる確率は少しずつ低下していきます。
多くの探偵事務所では、無料相談を受け付けています。まずは、あなたが持っている情報を整理し、専門家である探偵に相談してみてください。現状でどのように探していくのか、費用はどのくらいか、具体的なアドバイスをもらうだけでも、心の負担は軽くなるはずです。
あなたの勇気ある一歩が、大切な人との再会に繋がることを心から願っています。
