なぜ?嫌がらせする人の心理とは?嫌がらせが続くときの解決策

人間関係のトラブルの中でも、特に精神的な苦痛を伴うのが「嫌がらせ」です。悪意のある言動や行動は、被害者の心身に深い傷を残します。しかし、なぜ人は他人を傷つけるような嫌がらせをするのでしょうか?
この記事では、嫌がらせをする人の心理を深く掘り下げるとともに、あなたが嫌がらせ被害に遭った際に状況を改善し、平穏な日常を取り戻すための具体的な解決策について、探偵事務所の専門的な視点も交えながら詳しく解説します。
嫌がらせとは?その種類と定義

まず、「嫌がらせ」とは具体的にどのような行為を指すのか、その定義と種類を明確にしておきましょう。
嫌がらせとは、特定の人や集団に対し、精神的・肉体的苦痛を与える目的で、継続的かつ意図的に行われる不快な言動や行為の総称です。
嫌がらせの主な種類
| 種類 | 具体的な行為の例 |
|---|---|
| 精神的な嫌がらせ | 悪口、陰口、無視、仲間外れ、誹謗中傷、プライバシーの侵害、侮辱的な発言、差別的な言動 |
| 物理的な嫌がらせ | 備品や私物の破損・盗難、落書き、つきまとい(ストーカー行為)、不審物の投棄 |
| 業務上の嫌がらせ | 不必要なほどの過剰な業務を与える、逆に仕事を与えない、不当な降格や配置転換の示唆、必要な情報の隠蔽 |
| ネット上の嫌がらせ | SNSや掲示板での晒し、なりすまし、悪質なコメントやDM、個人情報の流出 |
これらの行為は、職場、学校、近隣、オンライン上など、あらゆる場所で発生する可能性があります。
嫌がらせをする人の心理・動機

嫌がらせは、多くの場合、単純な悪意だけで行われているわけではありません。その背景には、行為者自身の満たされない感情や、歪んだ承認欲求など、複雑な心理が隠されています。
自己肯定感の低さ・劣等感の裏返し
嫌がらせをする人の心理として最も多いのが、自己肯定感の低さや強い劣等感です。
- 自分より優れている(と感じる)相手への嫉妬
相手の能力や成功、人気などが、自分の現状と比べて劣っていると感じさせる。この劣等感を埋め合わせるために、相手を引きずり下ろそうと嫌がらせを行います。
- 優越感の獲得
他者を攻撃し、支配下に置くことで、「自分は相手より上だ」という一時的な優越感を得ようとします。これは、本来の自己肯定感の欠如を補うための行動です。
支配欲・コントロール欲求
ターゲットを自分の思い通りに動かしたいという支配欲やコントロール欲求が動機となるケースです。
相手が自分に服従すること、または自分の意向を汲んで行動することを期待し、それが叶わない場合に、罰として嫌がらせを行います。
特に職場など上下関係がある環境で、権力を誇示するために部下や立場の弱い人に対して行われることがあります。
承認欲求の不満
「自分を見てほしい」「認めてほしい」という承認欲求が満たされない場合、歪んだ形で注目を集めようと嫌がらせに及ぶことがあります。
ポジティブな方法で注目されないため、ネガティブな方法(他者を攻撃する行為)で周囲の関心を集めようとします。
仲間内での立ち位置を確立するために、誰かを生贄(ターゲット)にすることで、集団の中での自分の存在意義を見出そうとする心理もあります。
ストレス発散・感情の捌け口
行為者自身の生活や環境で抱えているストレスやフラストレーションを、ターゲットに八つ当たりすることで解消しようとする心理です。
会社や家庭での不満を、抵抗しにくい相手への攻撃という形で発散します。
嫌がらせを行うこと自体が、抑圧された感情を解放する手段となってしまっている状態です。
責任転嫁・自己正当化
自分の失敗や不都合な状況を、他人のせいにして責任を逃れようとする心理です。
「あの人が悪いからだ」「あの人のせいで自分は損をした」と、被害者を悪者に仕立て上げ、嫌がらせをすることで自分の行動を正当化。
自分自身に問題があることを認めたくない自己防衛のメカニズムが働く。
攻撃性・サイコパス的傾向(稀なケース)
非常に稀ですが、他者を傷つけることに喜びを感じるといった、生まれ持った強い攻撃性や反社会的なパーソナリティ障害(サイコパス的傾向)を持つ人物によるケースもあります。
この場合、嫌がらせは楽しむためのゲームや自己満足の手段となり、罪悪感や共感性が欠如しているため、行為をやめることが極めて困難です。
嫌がらせが続くときの効果的な解決策

嫌がらせは、「無視」だけでは解決しないことが多いです。なぜなら、無視は相手の承認欲求や支配欲をさらに刺激し、「もっとやれば反応するだろう」とエスカレートさせる可能性があるからです。
嫌がらせが続く場合、状況を改善し、自分の身を守るためには、証拠の収集と適切な第三者の介入が不可欠です。
証拠の収集と記録
嫌がらせに対処する上で、最も重要なのが「証拠」です。証拠がなければ、第三者(会社、警察、弁護士など)に訴えても「言った言わない」「やったやってない」の水掛け論で終わってしまいます。
- 日時、場所、内容の記録
いつ(日付と時刻)、どこで(場所)、誰が、どんな嫌がらせをしたのかを、詳細に記録します。
身体的・精神的な影響(体調不良、睡眠障害など)も記録しておきましょう。
日記形式で記録し、後から改ざんを疑われないように時系列で整理しておきます。
- 物理的な証拠の保存
メール、SNSのDM、LINEなどのメッセージはスクリーンショットや印刷で保存します。
私物の破損、落書きなどの被害は写真を撮って保存します。現物の保存も大切です。
暴言や嫌がらせの会話は可能な限りICレコーダーなどで録音しておきましょう。(違法にならない範囲で)
- 目撃者の確保
目撃者がいる場合は、その人の証言を得ておきましょう。
証拠収集が難しい場合は探偵の調査
個人での証拠収集が困難な場合や、相手が巧妙な嫌がらせを行っている場合は、探偵の調査が有効です。
探偵は次のようなことができます。
- 証拠の収集
嫌がらせ行為の決定的な瞬間や、つきまとい行為などを尾行・張り込みによって客観的に記録し、裁判でも有効な報告書を作成します。
ストーカーや、近隣からの目に見えにくい嫌がらせ(盗聴器、不審な行為など)の証拠集めにも強みがあります。
- 加害者の特定
嫌がらせ行為が誰によって行われているか、加害者がハッキリしない場合の特定調査を行います。
- 状況の整理とアドバイス
プロの視点で状況を分析し、法的な手続きを見据えたアドバイスや、提携の弁護士の紹介を行います。
探偵事務所は、あなたの「知らないうちに進行している事実」を可視化し、「次のアクション」を起こすための根拠(証拠)を提供します。
職場・学校での具体的な対処
会社や学校内での嫌がらせは社内や校内に相談部署があるかまず確認します。
職場での嫌がらせ
- 信頼できる上司・人事部門への相談
収集した証拠を提示し、具体的な対応(配置転換、加害者への指導など)を求めます。
また相談内容を記録し、対応が無い場合はさらに上の立場の人物へ相談をする準備をします。
- 外部のハラスメント相談窓口の利用
相談窓口が無い場合は、外部の労働基準監督署や、産業カウンセラーなどの専門機関に相談します。
学校での嫌がらせ
- 担任、教頭、校長等の先生へ相談
クラスのいじめや先生からの嫌がらせに対してまずは校内の先生に相談します。学校によってはハラスメント相談専門の先生がいるところもあります。
- 教育委員会、私学課に相談
校内で解決しそうにない場合は別の相談先が必要です。
国公立の学校の場合は各都道府県の教育委員会、私立学校ならば各都道府県の私学課に相談します。
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ストーカー行為・近隣からの嫌がらせへの対処
自治体の相談窓口や弁護士への相談
嫌がらせがエスカレートし、日常生活に重大な支障をきたす場合は、法的措置を視野に入れる必要があります。
近隣トラブルの場合、自治体の法律相談や弁護士を通じて内容証明郵便を送付するなど、法的な措置を検討します。
- 損害賠償請求(民事)
嫌がらせ行為によって受けた精神的苦痛(慰謝料)や、治療費、休業損害などを、加害者に対して請求することができる場合があります。
・名誉毀損:事実を摘示し、人の名誉を傷つける行為。
・侮辱:事実の摘示を伴わずに、人を侮辱する行為。
・プライバシー侵害:私的な情報を公表する行為。
これらの違法行為の証明には、客観的な証拠が不可欠です。
警察への相談
生命や身体に危険が及ぶ恐れがある場合、またはつきまとい(ストーカー行為)の場合は、すぐに警察に相談し、被害届や告訴を検討します。
警察は民事不介入が原則ですが、証拠と切迫性があれば動いてくれます。
- 警察(刑事告訴)
嫌がらせの内容が犯罪行為にあたる場合、警察に被害届を出したり告訴することができます。
・暴行罪・傷害罪:物理的な攻撃。
・脅迫罪:生命、身体、自由、名誉または財産に対し害を加える旨を告知する行為。
・ストーカー規制法:つきまとい、待ち伏せ、監視などの行為。
・名誉毀損罪・侮辱罪:上記に加えて、公共の利害に関係のない事実を公然と示す場合など。
弁護士に相談することで、どのような法的措置が最も有効か、具体的な戦略を立てることができます。
心身のケア
嫌がらせの被害は、知らず知らずのうちに精神を蝕みます。
不眠、食欲不振、不安感、抑うつ状態などの症状が出た場合は、迷わず心療内科やカウンセリング専門医に相談しましょう。診断書は、後の法的措置の際にも重要な証拠となります。
まとめ
嫌がらせをする人の心理は、劣等感、支配欲、承認欲求の不満など、行為者自身の弱さに根差していることが多くあります。被害者は「自分が何か悪いことをしたのでは」と悩む必要は一切ありません。
大切なのは、感情的にならず、冷静に、かつ戦略的に対処することです。
- 嫌がらせを記録し、証拠を徹底的に収集する。
- 証拠収集が困難な場合は、探偵事務所などの専門機関を頼る。
- 信頼できる第三者(上司、警察、弁護士)に相談し、介入を求める。
- 心身のケア。
一人で抱え込まず、外部の力を借りて一歩踏み出すことで、嫌がらせは必ず終わらせることができます。あなたの平穏な日常を取り戻すための行動を、今すぐ始めましょう。
嫌がらせの具体的な証拠収集が困難な場合は探偵事務所に相談してみてください。
総合探偵事務所アルシュでは元刑事の探偵があなたの状況に合わせて適切な調査をご提案いたします。
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