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結婚詐欺とロマンス詐欺の違いを比較|被害に遭ったらどこに相談?警察?弁護士?探偵?

結婚詐欺とロマンス詐欺の違いを比較|被害に遭ったらどこに相談?警察?弁護士?探偵?

「この人となら、幸せな未来を築けるかもしれない」

心からそう思える相手との出会いは、人生における大きな喜びです。しかし、その純粋な気持ちに付け込み、金品をだまし取る悪質な詐欺が存在します。それが「結婚詐欺」や「ロマンス詐欺」です。

近年、SNSやマッチングアプリの普及に伴い、これらの詐欺被害は増加し、手口も巧妙化しています。「自分は大丈夫」と思っていても、誰もが被害者になる可能性があります。

この記事では、大切な資産と心を守るために知っておくべき、結婚詐欺とロマンス詐欺の根本的な違い、具体的な手口、そして万が一被害に遭ってしまった場合の相談先について、詳しく解説します。

目次

根本的な違いは?結婚詐欺とロマンス詐欺

考える女性

結婚詐欺とロマンス詐欺は、どちらも「恋愛感情を利用して金品をだまし取る」という点で共通していますが、その手口や目的には明確な違いがあります。

結婚詐欺とは?

結婚詐欺は、当初から結婚する意思が全くないにもかかわらず、結婚をちらつかせる(婚意を装う)ことで相手を信用させ、金品を詐取する行為を指します。

刑法第246条の「詐欺罪」に該当する可能性のある、悪質な犯罪です。

【結婚詐欺の主な特徴】

  • 出会いの場

婚活パーティー、知人の紹介、ナンパなど、比較的現実世界での出会いが多い

  • 対面の有無

実際に何度もデートを重ね、親密な関係を築くケースがほとんど。

  • 結婚詐欺によく使われる口実

・「二人で住む新居の頭金が必要」

・「家族が病気になったので、手術費用を工面してほしい」

・「事業で失敗してしまい、このままでは結婚できない」

・「結婚前に借金を整理しておきたい」

  • 手口の傾向

高収入や豊かな暮らし、あるいは愛情あふれる幸せな家庭像など、魅力的な結婚生活をちらつかせて相手の結婚に対する欲を高め、結婚の具体的な話(両親への挨拶、式場の予約など)を巧みに先延ばしにしながら、様々な理由をつけて金銭を要求します。

被害者が「この人と結婚するためなら」と協力してしまう心理を巧みに利用します。

ロマンス詐欺とは?

ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどのオンライン上で、恋愛感情や親近感を抱かせ、その関係性を悪用して金品を送金させる詐欺です。

国際ロマンス詐欺とも呼ばれ、海外の人物を装うケースも半数近くあります。

関連記事:マッチングアプリのトラブルは探偵による調査を!よくあるケースと調査内容

【ロマンス詐欺の主な特徴】

  • 出会いの場

 SNS(Facebook, Instagram)、マッチングアプリ、オンラインゲームなど、インターネット上が起点

  • 対面の有無

 実際に一度も会ったことがないケースが大半。会う約束をしても、直前になって「事故に遭った」「急な仕事が入った」などの理由でキャンセルされます。

  • ロマンス詐欺によく使われる口実

・「日本へ逢いに行くための渡航費用が足りない」

・「送ったプレゼントが税関で止められて、関税の支払いが必要」

・「戦地にいるが、緊急で手術が必要になった」

・「将来のための投資」と称して、偽の投資サイトへ誘導。(投資詐欺と複合型)

  • 手口の傾向

プロフィール写真は他人のものを無断で使用し、会社役員、外国の軍人、医療関係、投資家などといった社会的信用の高い職業を騙ります。

巧みな言葉で毎日のように連絡を取り、相手を精神的に依存させた上で金銭を要求します。送金方法として、海外送金や仮想通貨を指定されることも多い傾向です。

一覧比較】結婚詐欺とロマンス詐欺の違い

項目結婚詐欺ロマンス詐欺
出会いの場婚活パーティー、知人の紹介、ナンパなどSNS、マッチングアプリ、オンラインゲームなど
対面の有無実際に会っていることが多い一度も会っていないことが大半
相手の素性比較的、身近な人物(ただし経歴詐称は多い)会社役員、外国の軍人、医療関係、投資家など(多くは架空)
目的結婚を餌にした金品の詐取恋愛感情を利用した金品の詐取
金銭要求の口実結婚資金、事業の失敗、親の病気など渡航費、税関トラブル、緊急手術費用など
送金方法手渡し、銀行振込海外送金、仮想通貨、ギフトカードなど

被害に遭ったかも…まず何をすべきか?

被害を受けてダメージを負っている人

「もしかして、自分は騙されているのかもしれない」

そう感じたら、パニックに陥らず冷静に行動することが何よりも重要です。まず、これ以上お金を渡すのは絶対にやめてください。そして、相手を問いただす前に以下の証拠を集め保全しましょう。

  • 相手とのやり取りの記録

 メール、LINE、メッセンジャーなどのやり取りは、会話の最初から全てスクリーンショットや画面録画で保存する。

  • 送金の記録

 銀行の振込明細書、ATMの利用明細、仮想通貨の送金履歴、ギフトカードの購入履歴など、お金を渡したことがわかるものは全て保管する。

  • 相手の情報

 相手のプロフィール画面のスクリーンショット、写真、教えてもらった氏名、電話番号、メールアドレス、住所(偽りの可能性が高いですが、重要な情報です)など。

  • その他の物証

 相手からもらった手紙やプレゼントなども、証拠になり得ます。

これらの証拠は、のちに警察や弁護士、探偵に相談する際に、極めて重要な役割を果たします。

【状況別】結婚・ロマンス詐欺の相談先

相談窓口

証拠がある程度集まったら、専門機関に相談しましょう。相談先は複数あり、それぞれに役割や特徴が異なります。状況に応じて最適な窓口を選ぶことが、問題解決への近道です。

警察|刑事事件として犯人を追及したい場合

詐欺は犯罪です。相手に刑事罰を望むのであれば、警察への相談が第一の選択肢となります。

令和6年のロマンス詐欺の認知件数や被害額は、どちらも前年に比べて約2倍に上り大幅に増加、実際に警察へ相談する方が多くなっているのが現状です。 (参考:警察庁組織犯罪対策第二課生活安全企画課広報資料)

  • 相談窓口

・最寄りの警察署の相談窓口(#9110)

・サイバー犯罪相談窓口(ロマンス詐欺の場合)

  • 役割

 被害届や告訴状が受理されれば、刑事事件として捜査を開始し、犯人の逮捕を目指します。

  • メリット

 相談は無料で、犯人が逮捕されれば、同様の被害者が増えるのを防ぐこともできます。

  • 注意点

 警察には「民事不介入」の原則があります。単なる男女間の金銭トラブル(貸した・借りた、あげた・もらった)と判断されると、積極的に動いてもらえないケースがあります。

特に結婚詐欺では、「騙す意図があった」ことを客観的な証拠で示す必要があり、その立証が難しいために被害届の受理に至らないことも少なくありません。

弁護士|被害金の返還を求めたい場合

だまし取られたお金を取り戻すこと(民事的な解決)を最優先に考えるなら、弁護士への相談が有効です。

  • 相談窓口

・法テラス

・各地の弁護士会が運営する法律相談センター

・詐欺被害に強い法律事務所

  • 役割

 代理人として、相手方との交渉や、内容証明郵便の送付、損害賠償請求訴訟(裁判)などの法的手続きを行います。

  • メリット

法律の専門家として、状況に応じた最適な解決策を提示してくれます。複雑な法的手続きを全て任せることができます。

弁護士は受任した事件に関して、弁護士会照会という制度を利用しメールや電話・SNS・銀行などの事業者に対して情報開示を求める事ができます。これにより、違法行為に関与した者を特定することができる可能性があります。

  • 注意点

内容証明の送付や交渉、訴訟などを行うには大前提として「相手の身元が判明している」ことが必要です。

電話番号やSNSなどで相手の情報が開示できない場合など、相手の本当の氏名や住所がわからない場合は弁護士も動けません。

また、相談料や着手金、成功報酬などの費用も発生します。

消費生活センター|契約トラブルなどが絡む場合

ロマンス詐欺から偽の投資サイトに誘導されたケースなど、事業者との契約トラブルの側面がある場合は、消費生活センターも相談先の一つとなります。

  • 相談窓口

 消費者ホットライン「188」

  • 役割

 消費者トラブルに関する相談を受け付け、解決のための助言や事業者との間に入って交渉(あっせん)を行ってくれる場合があります。

  • メリット

無料で相談でき、専門の相談員からアドバイスをもらえます。

  • 注意点

あくまで助言やあっせんが中心で、法的な強制力はありません個人間の詐欺被害に対しては、直接的な介入が難しい場合が多いです。

警察も弁護士も動けない…そのとき頼れる「探偵」という選択肢

ここまで読んでお気づきの方もいるでしょう。 警察に相談しても、「証拠が不十分で事件化できない」。 弁護士に相談しても、「相手の身元が不明で何もできない」。

結婚詐欺やロマンス詐欺の被害者が直面する、最も大きな壁がここにあります。詐欺師は身元を偽り、正体を巧みに隠しています。この「相手が誰で、どこにいるか分からない」という絶望的な状況を打破できるのが、探偵事務所や興信所なのです。

なぜ探偵なのか?

警察が動くためには「犯罪を立証するための客観的な証拠」が、弁護士が動くためには「損害賠償を請求する相手の身元情報」が必要です。しかし、被害者自身がこれらを入手するのは、精神的な負担が大きいだけでなく、危険も伴います。

探偵は、この警察や弁護士が介入する前の「空白地帯」を埋める専門家です。合法的な調査によって、問題解決に不可欠な情報を収集する役割を担います。

探偵に依頼できること

  • 身元調査・特定

偽名や偽りの経歴を使っている相手の、本当の氏名、住所、勤務先などを特定します。ロマンス詐欺で海外の人物を装っている場合でも、国内にいる協力者の存在などを突き止められるケースがあります。

  • 証拠収集

相手の行動を調査し、他にも交際相手がいないか・実は既婚者ではないか(結婚詐欺の立証)など、詐欺の意図を裏付ける証拠を収集します。

  • 所在調査

突然連絡が取れなくなった相手の現在の居場所を突き止めます。

探偵に調査を依頼するメリット

警察を動かすための「証拠」が手に入る

探偵の調査報告書は、客観的な証拠として警察に提出できます。これにより、単なる痴話喧嘩や金銭トラブルではない「詐欺事件」として、被害届が受理されやすくなります。

弁護士に依頼するための「情報」が手に入る

相手の身元が判明すれば、弁護士に依頼して被害金の返還請求という具体的なアクションを起こせます。泣き寝入りせずに済む道が開けます。

精神的な負担の軽減

「相手の正体を知りたい」「真実を確かめたい」という思いは、被害者にとって大きな精神的ストレスです。プロに調査を任せることで、精神的な負担を軽減し、次のステップに進むための冷静さを取り戻せます。

もちろん、探偵への依頼には費用がかかります。しかし、被害額の回収や、何より自分自身の心の平穏を取り戻すための「未来への投資」と考えることもできます。

信頼できる探偵事務所は、無料相談を受け付けているところがほとんどですので、まずは一度、現状を話してみることをお勧めします。

関連記事:良い探偵を選ぶには…必見!!探偵を選ぶ時のチェックポイント 10選

まとめ

結婚詐欺とロマンス詐欺は、手口こそ違えど、人の純粋な気持ちを踏みにじる許しがたい行為です。

  • 結婚詐欺は、実際に会い、結婚をちらつかせて金品をだまし取ります。
  • ロマンス詐欺は、オンラインで出会い、会わずに恋愛感情を抱かせてお金を送金させます。

もし被害に遭ってしまったら、一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してください。相談先は、刑事罰を求めるなら警察、金銭の回収を目指すなら弁護士が基本となります。

しかし、「相手の身元がわからない」「詐欺だと立証する証拠がない」という高い壁にぶつかったとき、その壁を打ち破るための強力な味方となるのが探偵です。

「証拠がない」と思われている場合でも、何気ないやり取りの中に解決の糸口が隠れていることは少なくありません。証拠集めからサポートするのが私たちの仕事です。諦める前に、まずは一度お話をお聞かせください。

探偵の調査によって得られた「証拠」と「身元情報」は、警察や弁護士を動かし、あなたを絶望の淵から救い出すための、何よりの武器となります。

アルシュ編集部
アルシュ編集部

千葉県船橋市の総合探偵事務所アルシュです。アルシュの調査員は元刑事だけ!調査力に自信があります。

船橋本店、千葉支店、柏支店、東京(品川)支店を拠点に、浮気調査、素行調査、人探し、法人調査など、さまざまなご依頼に全国対応可能。

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