探偵が調査する時の服装や小道具とは?
探偵と言えばトレンチコートやハンチングを身にまとい、虫眼鏡やパイプを手にした姿を想像するでしょうか?
しかし、そのような恰好では目立ってしまい、調査には不向きというのは容易に想像できます。
では、探偵が実際に尾行や張り込みなどの調査する際はどのような服装をして調査をするのでしょうか。気になる探偵の服装や調査を成功させるための小道具について解説していきます。
探偵の服装は基本自由!だけど…

探偵事務所によっては出勤時にスーツを着なければいけないルールになっている所もあると思いますが、調査においては基本的に「〇〇を着て調査する」と決まっているわけではありません。
探偵のイメージ通り(?)トレンチコートを羽織っても良いですし、探偵として有名なアニメのおじさまのようにスーツを着ても良いし、スウェットを着ても良いです。
ただし、調査では相手に見つからない事、目立たない事に最も気を配らなければいけません。
そのため、次のような服装で調査をすることが多いです。
地味色、シンプル
色味としては黒・グレー・茶色・紺色などの比較的落ち着いた色の服装になることが多いです。
赤や黄色など、発色の良い色や派手な色味は目立ちやすく記憶にも残りやすいので調査には相応しくありません。
ボーダーなど特徴のある柄やデザインも同じ理由で避けるため、シンプルな服装になります。
動きやすい、使いやすい
素早く身を隠したり調査対象者のとっさの行動に対応したりするためにも動きやすい服装というのも大切です。
- チノパンやスラックス・スウェット
- 肩回りの動かしやすいTシャツやポロシャツ など
スーツの場合でも
- ストレッチが効いたもの
- ゆったりサイズ
- パンツスタイル
- カジュアルな革靴
- ローヒール など
また、調査に必要なメモや小道具などを忍ばせる事もあるので収納しやすいポケットがある物や雨風の中長時間張り込むために防寒性や撥水性など機能を重視した使いやすい服装を選ぶ事もあります。
音が出ない
革靴やヒールの音(コツコツカツカツ)、チェーンやチャックなど金具の音(カチャカチャ)、ウィンドブレーカーなど洋服のこすれる音(シャカシャカ)など、多少は良いのですが大きく音が出てしまうと特に夜間の人が少ない場所などで対象者に気付かれやすくなるためスニーカーを履くなどして音がなるべくならないような服装を心がけます。
TPOに合わせる
調査する際の服装はTPOに合わせてその場に溶け込む事が非常に大切です。
たとえば
- オフィス街や商業エリアならばスーツ
- 繁華街や住宅エリアならカジュアルな服装
- 工場や農地、田舎などの地域なら作業着 など
対象者からだけでなく、周囲にいる人々からも不審な印象を与えない事が調査を成功させるためには必要です。
調査を成功させるための小道具

探偵が調査をする際、尾行や張り込みを成功させるためにどのような服装をするかはとても大切です。
先述したようなポイントを押さえTPO重視な服装で調査しますが、調査を成功させるためには服装だけではなくちょっとした小道具も持ち合わせています。
調査を成功させるために探偵が調査で使っている小道具もご紹介しておきます。
眼鏡(伊達メガネ)
探偵であっても調査対象者に顔を見られてしまう事はあります。顔の印象を一瞬で変える事ができる眼鏡は念のために持っておくと便利です。
また、サングラスならば視線を隠すこともできますが、こちらは使い方を間違えると逆に目立ってしまうので使う場所を選びます。
上着
いくら印象に残らない服を着ていたとしても、洋服は身体を覆う面積も広いため同じ服の人が何度か視界に入れば覚えられてしまう危険があります。ある程度時間が長くなるのならパッと羽織れる上着やリバーシブルの上着で裏表を逆にし印象をガラっと変えます。
マスク
一昔前にはマスクをして後をつけて歩いていたら怪しい人物になってしまうので調査には向かない道具でしたが、最近ではマスク姿で歩いている人も多いのでこちらも顔が隠せて印象を一瞬で変えられる便利アイテムです。
帽子
髪型をすぐに変える事は難しいですが、帽子を被ることで髪型や髪色を隠し印象を一変できます。
ウィッグやカツラで印象を変える方法もありますが、きちんとセットが必要になるものなのであまり実用的ではなく、やはりキャップなどが脱着も簡単で良いです。
ツバ付きのキャップならば太陽の光で対象者が見えづらくなるのを避けられる上に、顔に影もできるので対象者から顔を見られづらくなります。
ただし、スーツに帽子など明らかに不自然な使い方はNGです。
小型カメラ
探偵の調査で必須アイテムとも言えるのが証拠収集には外せない撮影道具のカメラやビデオカメラです。決定的瞬間を捉えるために、望遠や赤外線機能のついたものなど本格的なものから、場面に合わせて小型カメラなどを使う事もあります。
本
長時間の張り込み等に便利なのが本です。とはいっても実際に読みこんでいると調査対象者を見逃す危険がありますのであくまでも『読書をしている人』を演じるための小道具です。
長い時間同じ場所に何もせずにいると不審に思われる事がありますが、本一冊あることで自然な長居が可能になる場面もあります。
交通系ICカード
調査中尾行を伴う場合はいつ電車やバスに乗っても対応できるように十分にチャージされたICカードが欠かせません。
切符を買ってて見失う・残高が足りずに対象者の追尾が不可能になるという事は避けなければいけません。
スマホ
探偵の調査ではスマホも大切な小道具の一つです。
・調査記録を残す
・調査員同士で連絡を取る
・調査中の立ち寄り場所の情報収集 など
すぐに取り出しできるポケットに収納し、さまざまな場面で活用します。
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まとめ
探偵が調査を行う際の服装は自由とされていますが、調査を成功させるためには何を着ても良いというわけではなくTPOに合わせて目立たない・記憶に残らない控えめな服装で挑む必要があります。
また、見た目だけではなくその機能性も大切で、さまざまな細やかな配慮が調査の結果に大きな影響を与えます。
そして何よりも大切なのが調査の技術であり、経験やスキルのある探偵でなければ服装や小道具にいくら気を使っても調査を失敗なく成し遂げる事が難しいでしょう。
総合探偵事務所アルシュは元刑事の探偵が豊富な経験と技術で調査をいたします。服装や小道具でカバーするだけではない高度な調査技術で問題解決へ導きます。
